やっとの思いでマラケシュ駅に到着。
スーツケース持参の私は一刻も早くタクシーで宿を探すべきだったんですが、
この時は意地を張っていて、徒歩でガイドブックに載っていた宿に向かいました。
ひとり旅は2度目というのもあって、土地勘はあると思ったんですよね・・・。
でも駅から近いと思っていた宿は、意外と遠く、早くも後悔することに。
マラケシュは夜でも意外に暖かい。
完全冬支度でパリから来た私。
重いスーツケースを引きずっていると、みるみるうちに汗ばんでくる・・・。
その間もいろんな人に声をかけられる。
しまいには、「あなたこんな時間に女の子1人で何やってるの?どこ行きたいの?
ホテル探してるの?タクシーで行きなさい。20DHも払えばどこへでも
連れて行ってもらえるよ」などと説教される始末。
それでも、「あ〜、そこのホテルに行きたいの。大丈夫!」
あくまでも意地を張り続ける私なのでした(笑)。
そして着いたホテルは・・・想像以上にひどかった。
ガイドブックにこんな宿載せるな〜!(怒)
値段も上がってしまっているし、そんなに安くない割に、サービスが悪い。
フロントでも最初はフルと言われて、そんなこと考えもしなかったので、
呆然としてると、「・・・あるよ」だって。
ひょっとしてからかわれてる?それとも仕事やる気なし?
しかも酒飲んでる!?アルコールの香りがして唖然。
常連だか、友人だかとテレビを観ながら談笑してるし。
ものすごく気分が滅入ってくる。
でも今夜はもうここに泊まるしかない。
仕方なく、2階の部屋のキーを受け取る。
スーツケースを運んでくれる気配もなし。
パリで慣れっこになったし、あきらめて自分で運ぶことに。
意外ときついらせん階段。
そしてあともうちょっとのところで信じられないことが起きた。
疲れがピークに達したのか、手の力が完全になくなり、スーツケースが
私の手から離れ、ものすごい音を立てて一番下まで滑り落ちた。
驚いて飛んでくるスタッフ。
ようやく部屋まで運び上げてくれた。
何か気が抜けて泣きそうになった・・・。
部屋に着いてそのままベッドに倒れ込む。
体が汗をかいて熱い。気持ち悪い。
ブーツも服も脱ぎたいけど、足も手も棒のようになって、力が入らない。
部屋はカビくさく、扉はきちんと閉まらない。家具はボロボロ。
配管がむき出しの洗面台。しかもシャワーが出ない!
外では男たちの罵声?が聞こえてくる。酔ってるのか、ケンカしてるのか?
新市街でもちょっと治安が悪い場所みたい・・・怖い。
とりあえずシャワーはあきらめて今夜は寝よう。
と思い、スーツケースを開けようとすると、何とさっきの衝撃でハンドルが
出なくなっていた。
力を込めると出し入れできるけど、スムーズにできない。
何度も試すけど、やっぱりダメ。
パリの街で大分傷ついたけど、壊れるにはまだ早いよ〜!
ショック・・・。
もうイヤ〜!
明日は早起きして絶対ホテル探しする!
そんな訳で、せっかくモロッコに着いたというのに、最悪な気持ちのまま
夜を明かすことになったのでした。

翌日の朝ごはん。
食べる気もしなかったけど、朝食込みで払ってしまっていたので、意地で食べた。
意外に美味しかったです(笑)。
隣にヘンなお客がいて、こわかったけどね。